奥様はウクレレやオカリナを趣味としておられますが、その他のサークルにも積極的に参加、デイサービスの付き添い等のボランティア活動もされています。早朝ウオーキングでは、春と夏はウグイスの声を聴き、秋は色づく木々に感動し、冬はオレンジ色に輝く太陽に元気をもらいながら 楽しんでいるそうです。
生活環境が良いと日々の生き方そのものも活性化されるんですね。お二人の醸し出す雰囲気は、そんな、理想のリタイヤメント生活の楽しみ方を実践されているお手本のように思えました。
お風呂は足を延ばしてゆったり浸かれる、 ちょうど良い大きさと深さ、快適です!
機能的で明るく住みやすい理想の注文住宅を建てました。高齢になってからの事を考えるとやはりバリアーフリーは欠かせないし、くつろげる和室もほしい。今はこの土地で暮らすことに充実感を感じています。
ホオズキの袋状の部分を大きくして黄緑色をしている状態の植物、そして袋状のものがいっぱい枝にぶら下がっている見慣れない植物が玄関や庭先を彩っていました。
お家の中にもいたる所に切り花として活けてあり、思わず「この植物はなんという名前ですか?」とお訊ねしました。
「これは風船唐綿(フウセントウワタ)と言うの。かわいらしいでしょ。膨らんだ果実は熟すと中から綿毛の付いたタネが出てくるのですが、移住した先輩の方から昨年そのタネを頂いて、ここまで育てたんです。ご近所の方々などにも切り花としてお分けするのですが、結構、喜ばれるのよ」とのこと。
鹿嶋移住を決断した最大の理由は、ウグイスのさえずり
都内に住んでおられた地域が道路計画で立ち退きとなり、ここ鹿嶋に土地を求めて理想の注文住宅を建てた高岡さんご夫婦ですが、このお家は3件目の注文住宅なのだそうです。大和ハウジングは土地をお世話し、住宅の設計はこれまでにもお付き合いのあった施工業者さんにお願いしたのだとか・・。
ゆったりと足を延ばして入れるお風呂や広々としたトイレ、和室の畳は琉球畳を使用し、とてもおしゃれな雰囲気を醸し出しています。なんといっても家を構成する素材のひとつひとつの選択の良さ、センスの良さに感服してしまいました。そして、動線を考慮した機能的な台所も主婦にとっては重要な住居選びのポイントでしょう。
リビングの天井は吹き抜け状に高く、とても明るく広々としています。それにしても居心地の良いお家というのはこういう住宅なのだろうと感心するほど、とても快適な空間です。
高岡さんご夫妻はここでの生活を思いっきりエンジョイしているんだな、と思わせるほどにいろいろな話題を楽しく語って下さいました。
海運業のお仕事をされていたご主人は58才で退職を迎え現在73才、奥様は69才です。ご主人がここ鹿嶋移住を決断した最大の理由は、ウグイスのさえずりだったそう。まるでBGMのように朝から晩まで耳に届くそのさえずりは、高原に暮らすような気分にさせてくれ、加えて海にも近い豊かな自然に包まれた鹿嶋。この決断は、本当に大正解だったと実感する毎日だそうです。
ところで風船唐綿ですが、帰って調べてみると「南アフリカ原産の多年草。リンドウ目ガガイモ科で、学名は〝Gomphocarpus Physocarpus〟」。花より風船状の果実が観賞の対象とされているようです。独特の形をした果実が人気になることはもちろん、真っ白で小さな花の集まりもまた、とてもかわいいです。今、我が家のテーブルを飾ってくれています。